納屋を焼く

まるで成長しすぎた虫のように

スポーツ・カーには中年の男が一人で乗っていた。車は太陽の光を浴びてとても気持ちよく光っていて、まるで成長しすぎた虫のように見えた。
(『蛍・納屋を焼く・その他の短編』収録)

年老いた醜い双子みたい

三つめの納屋と四つめの納屋は年老いた醜い双子みたいによく似ている。
(『蛍・納屋を焼く・その他の短編』収録)

フェデリコ・フェリーニの白黒映画に出てきそうな

彼はしみひとつない銀色のドイツ製のスポーツ・カーに乗っていた。僕は車のことは殆ど何も知らないので詳しい説明はできないけれど、なんだかフェデリコ・フェリーニの白黒映画に出てきそうな感じの車だった。
(『蛍・納屋を焼く・その他の短編』収録)

引用:『納屋を焼く』 村上春樹